虹のきれはし

はじめに

まず、キャラの背後のテキストって言われてもピンとこない方もいるかもしれないので、参考画像を貼ります。
うさぎの耳の少女がにんじんをかじっているイラスト。髪型は桃色のドリルツインテール。裾がにんじん型になったオレンジのワンピースに白いベスト、耳にはリボンやシュシュをつけている。足元に3羽の白いうさぎがいる。背景に薄い色で文字が書いてあるが、キャラと重なって読めない。 猫耳の少女がおもちゃで猫と遊んでいる。髪型は灰色のロングヘアーの一部を魚の髪飾りで留めている。鱗風のダイヤ柄があるアシンメトリーのセーラーワンピの下に、鮭の切り身のようなスカートを履いている。袖は網になっている。背景に薄い色で文字が書いてあるが、キャラと重なって読めない。 この画像は同人誌のサンプルなので、気になった方はご購入よろしくお願いします。

注意事項

今回載せるテキストは飾りとして入れたものなので、信憑性が怪しいものが多いです。
くれぐれも勉強などの参考にしないでください。

あと、ネタバレ注意。
今回、ふきだし風表示にしてみたんですが、アイコン部分にふつうに元同人誌の絵を使っています。
顔だけなので購入者の不利益にはならない……はず?

本編

それでは本編です。

ウサギ
ウサギの好物はにんじんだというイメージがあるが、好むウサギとそうでないウサギがいる。
ウサギの主食は牧草であり、にんじんを食べる必要は特にない。ただ、おやつくらいになら食べても問題はないようだ。
好物であるというイメージがついたのは絵本「ピーターラビット」の影響であると言われているが、その絵本の中でウサギが食べているのは、にんじんではなく、ラディッシュである。
ネコ
ネコが魚を好きというイメージは、日本独自のものである。海外ではネズミのような、獣肉を好むと思われているようだ。
ネコは水を嫌うので、魚を獲るには向いていない。しかし、昔から漁業が盛んな日本では、人間のおこぼれに預かるかたちで、魚を食べることができた。
肉食であるネコにとって、動物性たんぱく質はありがたいものである。……ということで、日本のネコは魚を食べるのであった。
サル
サルはバナナを食べる。動物園にいるサルは、バナナを与えられていることも多い。栄養豊富で、季節を問わず輸入されているので、便利なのかもしれない。
しかし、カロリーが高いので、エサとして与えない動物園もあるそうだ。
また、バナナが自生していない地域に住んでいる野生のサルは、バナナが甘くておいしいことを知らないので、好むことはない。ないものを好きになることはできないのだ。
クマ
クマははちみつが好きだと、多くの人が思っている。そして実際に、クマがミツバチの巣箱を襲うこともある。クマは雑食なので、はちみつを食べる。
糖分を多く含んでいるため、栄養にもなる。一説にははちみつではなく、ハチノコを求めているともいう。
たんぱく質が貴重なのだろうか。しかし、クマはなんでも食べられるので、一番の好物だけを食べて生きるわけではないということは、確実だ。
ネズミ
ネズミといえば、チーズ。だいたいの人にそう思われているが、本当のところはどうなのだろうか。
実際、雑食なので食べることには食べるらしいが、好物かははっきりしていないようだ。
ネズミのイラストによく描かれている穴の開いたチーズは「エメンタールチーズ」という。この穴は、発酵時にできた気泡だが、ネズミがかじったのだと勘違いされ、そこから好物だというイメージがついたらしい。
ウシ
ウシは牧草を食べる。好物というよりは、主食である。牧草は、主にイネ科やマメ科の植物だ。生の草も食べるし、乾草や、サイレージと呼ばれるものも食べる。
サイレージは、乳酸菌で発酵した、漬物のようなイメージの飼料だ。
ちなみに、ウシには牧草以外のものも与えられており、濃厚飼料と呼ばれる繊維が少なく栄養価の高いものも食べているようだ。具体的には、トウモロコシなど。
リス
リスはどんぐりが好きだ。これは事実である。ただし、全てのどんぐりを好むというわけではなく、ブナやマテバシイなど、人間の感覚でもおいしいと思えるようなどんぐりが好きなようだ。
ちなみに、どんぐりの木にとっても、リスに見つかることにはメリットがある。リスが埋めて、あとで食べようと思って忘れてしまったどんぐりは、芽を出すことができるのだ。
リスにそのつもりはないだろうが……。
パンダ
パンダには笹を食べるイメージがある。当然ながら、笹は植物だ。しかしパンダは、クマの仲間であり、肉食寄りの雑食動物である。
なので、実はあまり笹を食べるのには向いていない。腸が短いそうだ。吸収できないので、たくさん食べる。
こうなった理由は、大昔の中国で、パンダが生存競争に負けたから。逃げた先にたくさんあったのは、笹。それを食べるしかなかった……ということらしい。
キツネ
キツネは油揚げが本当に好きなのだろうか? 油揚げとは、豆腐を薄く切って油で揚げた食材で、つまりは人工物である。キツネが自ら作り出せるものではない。
しかし、キツネは油揚げをヒトからお供えしてもらえる立場だったようだ。
昔、畑を荒らすネズミを捕まえて食べるのがキツネだった。なので、キツネに油で揚げたネズミをお供えしていたらしい。それがやがて、宗教的な理由で豆腐に変わったとか。
ヤギ
ヤギが手紙を好んで食べるというのは、流石に嘘だ。確かに、「やぎさんゆうびん」という童謡の中でくろやぎさんは読まずに手紙を食べたが、あれはフィクションだ。
そして、ヤギに紙を食べるイメージはあるが、実際に紙を食べると、とても健康に悪い。現代の紙は上手く消化できないのだ。
実際のヤギは木の葉などを好むのだが、紙の香りはそれらに似ていて、美味しそうに思ってしまうようである。
ヒト
ヒトはごちそうが大好きだ。肉汁がじゅわりとあふれるハンバーグや、牛乳や砂糖を冷やして固めたアイスクリーム。
そしてヒトはそれだけでは飽き足らず、野菜をソテーにしてハンバーグの付け合わせにしたり、アイスにチョコソースやナッツを組み合わせてパフェにする。
この「料理」の歴史は、大昔にヒトが火を手にしたところから始まった。長い年月をかけて、ヒトは贅沢な食べ物を探求し続ける。

ゲスト原稿にも同じような感じで文章が入っていますが、私は作者じゃないので内容がわかりません。
見えてる部分(土があなたのために生えさせるのは茨とあざみである。あなたはその野の草を食べる。)をググると元ネタと思われる聖書が出てきます。

おわりに

この記事だけ読んでも何もわからないと思うのでまだ買ってない方は買ってください。

追い宣伝。
いっぱい売れたら続編「どうぶつのこうぶつ おかわり!」を出したいです。

逆に、最近どうぶつのこうぶつを買った方には、ささやかながらコラボカフェのページもおすすめ。

※2024年エイプリルフールです

余談

アイキャッチ画像。
「どうぶつのこうぶつ」のねこちゃんとひとちゃんが並んでボーズを決めているイラスト。背後に薄く文字が書かれているがキャラと重なって読めない。 謎を増やすな。

あと、活動まとめ本「不定期刊きれはし Vol.001」にも書かれていないことですが、小話を。
「ヒトとごちそう」に自然に繋ぐために、その前で「油揚げ」「手紙」という人工物を持ってきて流れを作っています。
こだわりです。

それを師匠に話したら「チーズも人工物じゃないの?」ってツッコミされて「あっ」ってなったので書きませんでした。
あたしはバカ。

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