1年前におすすめされた本3冊を読み終わった
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「死神の精度」「ぼくのメジャースプーン」「ミミズクと夜の王」を読みました。
その感想。
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「死神の精度」「ぼくのメジャースプーン」「ミミズクと夜の王」を読みました。
その感想。
2024年12月、電気会社のポイントがめちゃくちゃ溜まっていて、今も少しづつ消えているという状況でした。
とりあえず全部図書カードにしちゃったんですが、その当時は欲しい本がなかったんです。
今思えば欲しい本がないなんて贅沢な悩みですね。
こんなツイートをしました。
「今なら西村虹架におすすめの本を読ませるチャンス!
予算1500円くらいであったら教えてください
図書カードで買うので店頭にあると助かる🥹」
リプライはひとつだけ来ました。
そこでおすすめされたのが「死神の精度」「ぼくのメジャースプーン」「ミミズクと夜の王」だったわけです。
こんな経緯だったので、私はそれぞれの作者の他の作品のことも知りませんし、ネタバレも踏まないまま読み終わりました。
1年も放っておいてよくネタバレ踏まなかったなって感じです。
私は読む本が「何かをできるようになる本」に偏っていて、小説はほとんど読む習慣がありません。
そんなんだから億劫で長い間放置していました。「死神の精度」だけは5月に読みましたが……。
この間フェリーに乗って、そのときに小説をまた読む機会ができて、本との距離感が縮まりました。
その流れで、勢いで残りの2冊も読みました。
作者は伊坂幸太郎。文春文庫の本です。
人の死の判断をする死神が主人公で、6つの短編が収録された短編集です。
死神はみんな音楽が大好きで、仕事の時はCDショップに行くことを楽しみにしています。
名前は地名になっていて、主人公は「千葉」です。
6つの短編なので、6人分の死を判断することになります。
私が購入したのはダブルカバー(2枚のカバーがかかっている)で、イラスト表紙でした。
そっちの絵のほうが好み。
作者は辻村深月。講談社文庫です。
小学生の主人公「ぼく」にはふみちゃんという幼馴染がいて、これが本当に魅力的な少女なのですが……。
学校ですごくやばい事件が起きて、ふみちゃんは心を閉ざしてしまいます。
「ぼく」は犯人に会える機会を得て、あることを成そうとします。
作者は紅玉いつき。メディアワークス文庫です。
ファンタジーな世界観の話です。魔物がいる森に、ミミズクと名乗る少女が現れます。
額に番号の焼印はあるわ、手足に鎖はついてるわ、そんな少女が魔物の王に「あたしのこと食べてくれませんか」と願うところから始まります。
電撃文庫だよって言われてたけど本屋にあったのは完全版のメディアワークス文庫でした。
なんで変わってるのか謎ですが、虹架は本に詳しくないのでわかりません。
完全版なので他キャラメインの外伝がついてました。
では本格的に感想を。
ネタバレ注意です。読む方はスクロールしてね。
上の紹介で「その本、興味あるな」と思った方は、買って読んでからまたこの記事に来てください。
3冊全てに言えることですが、読みやすかったです。
どれも少しダークな設定で始まりますが、全体的に読後感はすっきりしていたように思います。
嫌な後味の話は苦手なので……すっきりでよかったです。本当に。
人間とずれた感覚を持つ主人公なので、たびたび地の文がシュールで面白いです。
短編集という形は、集中力が少なくても読みやすくてよかったです。
ただ、人が死んでしまう話が多いので、読み味が若干暗い話が少なくなく、その点はそんなに……でした。
表題作「死神の精度」は伏線回収が気持ちよく、「死神と藤田」はラストのうおお!って盛り上がるところが好き。
いちばん心に響いたのは「旅路を死神」でした。
これは素直によかったと言えるかとは別の感覚ですが。
しょーもないすれ違いが原因で、大変なことをやらかして、後になって気づいて。
じゃあどうすればよかった!?って気持ちになるやつ。
それがやるせないというか。心当たりがある。
ただね、この本、「死神対老女」で空が晴れた理由がわかりづらいと思います。
おすすめしてくれた人曰く
読み返してみて思ったんですが、仕事で人間を観察していたそれまでの話と違い、死神として認識され一対一の対話を重ねた事であの瞬間、既に無意識の内に"見送り"を判断して仕事が終わっていた事や、孫と会えた事で新田さんが自身の人生を幸せだと確信できたのを表してるのかなぁと
— yssy (@yssygrablue) May 16, 2025
とのことでした。
わかるような、わからないような……。
少し読んですぐに「いりす症候群!」みたいにうさぎが惨殺されるのかな~と思ったら、本当にそうなって困った。
でもファンタジー要素ありなのは予想できなかったですね。
私はファンタジーが好きなのでうれしい。
話の多くが先生から能力について教わる授業で、会話文です。
それが何を意味するかというと、「情景を想像する」という小説に慣れてないと負担な動作が少なめです。
厚みのわりに読みやすい印象でした。
私はブログで人の思想を読むのが好きな人なので。
とにかくふみちゃんという少女が魅力的なのがすごい。サンタのくだりとか好き。
劇中正気な時期が少ないけど序盤のインパクトが大きいし回想もあるのでどんどん良さが追加されていく。
そしてふみちゃんが魅力的だからこそラストが刺さるわけですね。
ていうか、最初の能力行使が太字じゃないのはそういうことなんだなあ。
あれ?と思ったけど仕掛けのひとつですよね。
もっと乙女系な感じかと思ったら、児童文学とラノベの中間みたいな印象。
3冊の中でいちばん好きなタイプのファンタジーです。異世界が好き。
着地点が優しくていいですね。
情景描写がきれいでした。
絵に関する描写が特に鮮やかでした。
頭の中のイメージが、森と森を出てからですごく色のトーンが変わるんですよね。不思議なことに。
私はオリエッタさんが好きです。清楚なお姉さんって感じがして。
だから外伝がついてる完全版を買えてよかったですね。
外伝の最後のほうに出てくるコノハって、由来コノハズクなんですかねえ。
小説を読む楽しさを思い出しました。
これからももっと本を読むぞ!